昨日一通り感想を書いた(http://nisezo.com/archives/5830)ので、安心して他の人の感想を見漁っている。この文章もネタバレに触れる可能性があるので注意してほしい。

さすがに公開されて数日も経てば、実際に見た上での素直な感想が増えてきて、「言われてたほどひどくないのでは?」という評判に収まりつつあるようだ。ある意味、ネガティブキャンペーンのおかげでハードルが下がったところがある。

そういえば、この映画、当たり前だけど予告編がある。完全に忘れていたのだけど、とりあえず今予告編を見た感想を書く。

https://youtu.be/cSFTKjgTfHw

ああ……作画に関してはこれを見ればいいじゃないか。こんなもんである。多分みんなこの予告も見ないでああだこうだ言ってたんだな……。自分も見てなかったけれども。あと、予告編だとどの映画もそうだけども、実際の本編での会話はこんなテンポではなくもっと間が空いているし、BGMも無に等しい。

実際に映画を見てみると、他の人の感想を読むにあたってその人のスタンスがわかるようになる。

良いなと思った感想について、軽く紹介してみる。

映画『100日間生きたワニ』(100ワニ)の感想【一部ネタバレあり】https://akasofa.hatenablog.com/entry/2021/07/10/094000

あれ、こんな感想があったなら俺昨日書く必要なかったな?と思うくらいしっかりした感想で、これを読むまではネット上で自分が一番ワニについて細かく書いたんじゃないかと思っていたが、この人がいるなら一番ではなかった。

というか、私が語りたかったことがほとんど書かれていてビビる。もし私の感想を読んだ人がいるならこの人の感想も読んで欲しい。被りまくっている(念の為書いておくと、この人の方が先です)。

紙兎ロペを引き合いに出すのは上手いと思った。たしかにワニの掛け合いはそんな感じだ。サザエさんはワニとは本質的に異なると思うけれども。

あと、尺稼ぎについては確かにこの人の言うとおり、格闘ゲームと映画の画面はかなり無意味で退屈だった。作画のクオリティも低く、特に格ゲーに関してはかなり酷かったことは確かだ(同じ動きの繰り返し)。映画については「馬の作画いちおう頑張ってんな〜動画枚数足りんけど…」と思いながら見ていた。これらのシーンは不要とは言わないが、確かに5分の1以下の尺でよかったと思う。

ていうか、足音まで聞き分けているのはヤバイ。

https://twitter.com/pisiinu/status/1413425119376994305?s=19

中野さん。私とは友達の友達くらいの関係で多分特に面識はない。後半やカエルの印象こそ私とかなり異なるが、それ以外は非常に私と近い感想だと思う。どうもやはり後半の印象というのは人によって極めて異なるものになってしまうようだ(カエルが不快という点を除いて)。

映画100日間生きたワニ観てきたけど正直これは〇〇すぎる【100日後に死ぬワニ/正直レビュー】https://youtu.be/gD2LOmeVVF8

赤佐たぬさん。この人はVtuberらしい。失礼ながら存じ上げなかったのだけど、声は非常に私好みです。私の感想と非常に近くうなずけたのだけど、止め絵が多いという点については、やはりバリバリ動くアニメと比較してしまうとそう感じるものなのかもしれないし、そもそも退屈なのでせめて絵がもっと動いてくれれば……と思う気持ちも確かにあった。ネズミとワニのBLについては正直私も見ていて思ったところで、まあ恋愛でないにしろかなりブロマンスの香りを感じた。タイトルのとおり正直で素朴な感想という印象で、好感度が高かった。

映画『100日間生きたワニ』実際内容はどうだったのか【DBD No.748 映画レビュー】https://youtu.be/BUayd_d0jx0

テロップが少なく見づらいが、この人は原作未読で映画を見たらしく、わりと新鮮な視点からの感想になっている。脚本の評価についてはけっこう好意的で私の印象に近い。この人も紙兎ロペと雰囲気やテンポが似ていると述べており、気づかなかった私からすると鋭いなあという感じだ。

作画に関しては紙芝居レベルと表現されており非常に違和感があるが、鉄拳を引き合いに出して一人で作れそうとまで言っているので、もしかすると絵描き等作画に縁遠い人の感覚ではそういう(紙芝居とかの)感想になってしまうのかもしれない。だとすればあまり一概に否定できるものでもない。紙芝居の表す範囲がそもそも異なるのではないか。私は悪意ある誇張かと思っていたのだけど、全てがそうではない可能性がある。ただまあ改めて書いておくと、私は紙芝居レベルとは微塵も思わない。

映画「100日間生きたワニ」感想文https://seeen-tomoya.hatenablog.com/entry/2021/07/11/222858

これは中村倫也さん(ネズミ役)のファンの方の感想。ネズミ役がハマっていたのは他の感想でもよく書かれており、私も同感なのだけど、なぜかこの感想ではその点は触れていない。大変素朴で好意的な感想で、特にカエルの評価が高い。この人のカエルへの目線は私のそれと近く、ちょっと安心する(似た見方の人が少ないため)。前半の退屈さについての説明も簡潔で明解。

感想紹介はここまでにしておく。これら以外にそこそこ拡散されているバズり気味の感想はあるし、それらについても読んだのだけど、私としてはあまり良い感想……作品に誠実に向き合ったものとは思わなかった。ネットの論調の影響を受けすぎなものが多い。

好意的な感想でもあまりアンチへの反論めいたものになっているのは、アンチを気にしながら映画を見たような印象を受けてしまう。そういう感想は、いくら楽しめたと主張していても真実味に欠けてしまい、そこそこ酷評した私の方が素直に映画と向き合って楽しめたのでは?という気さえする。

意外だったのは、BGMについて触れた感想が少ないというか、一定の評価を示している人が多かったことだ。私はあの日常BGMがもうやめてくれと願うレベルで苦痛だったのだけど、そう思った人は少なかったらしい。なにしろあまりに不評が見つからないため、ひょっとして自分が狂っていたのでは(殊更に音楽を不快に感じる精神状態に陥っていたのでは)と不安になったくらいだ。幸い、少数ながら不快感を表明していた人がいたので安心した(いちいち紹介はしないけれども)。

この映画、私としては全くオススメはできないのだけど、色々と不幸な作品でもあるし、見る人によって相当印象がわかれるという点では面白い作品なのでは?と思い始めており、今となっては一人でも多くの人に見てもらいたい気持ちさえわき始めている。

自分で視聴をコントロールできない劇場で観ないとおそらく私の気持ちはわかってもらえないと思うが(特に音楽面)、Amazonプライムとかに落ちてきたら一度見てみてほしい。そんなに腰を据えてみる映画ではないので、作業のついでにでも。多分作業の邪魔にはならない。そして私にTwitterとかで感想を教えて欲しい。よろしく。