映画ドラえもん のび太の絵世界物語を観た。3月30日、TOHOシネマズ立川立飛にて。
オススメ度★★★☆☆
SF的に解釈が分かれる展開があったのが少し気になった。
以下取り急ぎ、Twitterに書いたもののコピペ
面白かったけど悪役がちょっと薄かったかも クレアかわいすぎ
ひとつしっかり納得できる伏線があって良かったけど、あれは伏線回収シーンで回想一瞬挿れたりしてもっとわかりやすくしてよかったんじゃないか
あとおれは遊戯王5D’sに毒されてるからあの名前ちょっと笑っちゃったよ
以下書きかけで残っていた下書きから
ストーリーとしてはそこまで深みがあるというわけではなく手堅い子供向け冒険娯楽作という感じなのだけど、クレアが可愛かったことでだいぶ自分内加点されている。
他人にオススメしたいかと言われると、クレアの絵を見せて、クレアが可愛いと思えるかが全てという感じがある。
以下ネタバレあり。
ストーリーを通してキャラクターの葛藤や変化があまりなく、悪役のソドロのキャラも薄いので、スペクタクルはあるものの、ストーリー自体に物足りなさが残る。
クレアが風呂に入りたがらない→絵は水をかければ溶ける→クレアも絵だった、という伏線回収は丁寧だったと思うけれど。
ラスボスのイゼールは単なるモンスターだが、圧倒的な力の迫力で薄めのストーリーを支えていた。ヤバすぎる敵を出すとグッと面白くなる。ただ、イゼール自体にテーマ性がないのでそこが少しもったいなかった。
例えば、ネタバレを避けるために作品名は伏せるが、某プリキュア映画では、守るべき皆がラスボス側につき、ラスボスが道徳的優位に立って死ぬほどパワーアップしてしまい、プリキュアが口も手も足も出なくなるという展開がある。ラスボスのパワーアップに理由とテーマ性があり、したがって逆転の方法もそれに対する回答になっている。
必ずしもそういったテーマ性が必要なわけではないし、イゼールは一種の災害として描かれているのでそれでもいいのだけど、それなら対峙する味方側のドラマがもう少し欲しかったところ。クレアが絵なことをもっと活かせたかもしれない。
個人的にはイゼールは赤き竜形態より第一形態の方が禍々しくてよかったと思うのだけど。
あと、遊戯王5D’sに毒されているので、赤き竜と言われるとちょっと笑ってしまう。
あと、絵のクレアと本物のクレア、同一人物と見なして良いのかという釈然としなさはある。
みんな最初は当然別人だよねえという反応をするけれど、本物に一連の記憶があることがわかったら喜ぶ、というのは確かにそれはわかる。のだけど、入り込みライトを再び使えば絵のクレアやチャイにはまた会えるわけで、そうなると記憶を持ったクレアが2人になるのでは?それとも入り込みライトを再び使ったらそれはリセットされた絵のクレアBになってしまい、実際に一緒に冒険した絵のクレアAとチャイには二度と会えないということか?
マイロの父が超画力を持っていたから実物と寸分違わぬクレアになっただけで、似たようなことはのび太の書いたヘタクソドラえもんにも言える。
そもそもクレアが実は絵だったという展開、風呂に入らない伏線回収はとても良かったのだけど、そもそも意味があったのかという疑問はある。ストーリー上の影響が全然なくて、話が終わったあとに1回落としてすぐ上げただけで終わっているような。
まあ、それにまんまと揺さぶられたので、こちらの負けではあるのだけど。