7月4日金曜日の朝、立川駅を通りがかったら、平野雨龍という人が演説していた。その後仕事で立川周辺を車で走っていたら、同じ人が立派な選挙カーで広報しながら走っていた。
主張内容はチラッと聞いただけでもわかる愚にもつかない中国人排除論で、中国が侵略してくるとか言っていたので、こういう泡沫もいるよな〜と思っていたのだけど、立派な選挙カーをお持ちのようなので、お金はしっかりあるらしい。それに、最近は排外主張・外国人差別が人気の世の中なので、泡沫と切り捨てることもできないかもな、意外といいとこ行ってしまうのでは、と思った。
7月5日土曜日、TwitterのTLで「すしおマジかよ……」とだけ書いてあるツイートが流れてきたので、アニメーターのすしおさんに何かあったのかと慌てて検索したら、平野雨龍を全力で推すツイートをしていて横転。その他のツイートやフォロー欄からは参政党や河合ゆうすけも推していることが推測できてさらに横転。もう終わりだよ!
有名人に政治的発信をするなとは全く思わないが、最低限のリテラシーくらいは持ってほしいと思うことがしばしばある。
さて、既に参院選が公示されて期日前投票が可能になっている。投票は行ける時に行った方がいいので、投票しようと思っている人はバシバシ早めに投票に行ってもらいたい。投票する気が起きない人は、まあそれでもいい。
都議選の時も言ったけれど、最近は投票率が上がるのが必ずしもいいこととは思わなくなってきている。今まで投票行動をしなかった人が投票しなければと思い立つ時、その投票先の多くは軌道に乗った新興勢力ではなかろうか。つまり今回で言えば参政党のような勢力だ。だから投票率の上がった都議選でも参政党や元N国の候補が躍進したのではないかとぼんやり思っている。
なので、別に投票してもしなくてもいいと最近は思っている。投票しなかったからと言って政治に文句を言う権利が無くなるわけではない(そんなことを言う人は勝手に言ってるだけなので気にしなくていい)し、投票率が上がったところでそれによって躍進するのが参政党なら上がらない方がマシだ。このあたり、深く考えずに選挙の勝敗だけ気にしてとにかく投票に行けと啓発し続けていた人たちは反省する必要があるのではないか。大事なのは投票に行くこと自体ではなくそれより前の地点だったのでは。
まあ、ただ、そういったことは置いておいて、よほど選挙に関心がない人以外は、今回は投票に行った方がいいだろうと個人的には思う。普段なら与党支持の人はわざわざ一個人が投票しなくてもあまり負けすぎる結果にはならなかったけれど、今回はちょっと与党が危うい。野党支持はもとより投票に行かなくては勝てない。誰が勝とうと大して変わんないよ、という選挙ではないと思う。
自分は投票行動としては、今回も負ける方に投票することにしていて、リベラル系野党は負けると見ているので、リベラル系野党に投票するということになると思う。
普通は政策主張が第一じゃないかと言われそうだし、もちろん自分の意見もリベラル系に近しいところがあるからそちらへ投票するのに迷いがないのはある。ただ、それでも自分の望み通りの政治家というのはそうそういないわけで、あまり政策主張にこだわって完璧主義に陥ると誰に投票するのも嫌だとなってしまいがちだ。どの政治家も嫌だと言って政治から距離を置く人はけっこういる。
だから第一は議席数のバランスだ、それが自分の政治への関わり方なんだ、と言い聞かせている。例えば政権交代して、バランスが崩れるほどリベラル政党が圧倒的多数になったら、保守政党へ投票することも選択肢に入ると思う。恐らくリベラルがそこまで大勝ちすることは今後ないと思うけれども。
さて、まあとりあえずリベラル系野党に投票するということで、じゃあ誰に投票するのかというのが悩ましい。比例は特にあまり考えなくてもいいが、東京選挙区7議席に32人は、議席数も候補者も多い。
自分は地元が大分県なのだけど、大分は選択肢が少なく分かりやすい。1議席に5人立候補だけど、候補者の中で一応まともに選べるのは自民現職か立民元職の2択しかない。
別に投票した候補が落選してもいいというなら選挙区も悩まないのだけど、そこはやはり自分の票で少数派の伸びに貢献したいという気持ちが多少はある。つまりできれば当落線上の候補に入れたい。当落線がどこかは投票日ギリギリにならないと情勢がわからない。なので期日前投票をするのは難しい。
候補がたくさんいると野党候補者が複数いて選択肢が増えるので、具体的な政策主張も考慮することになるかもしれない。とはいえここは明らかに自分にとってヤバイ内容さえなければ良しとする。完璧でなくても議席数の数合わせになればいい。
情勢についてはこういう時参考にしているのが三春充希(はる)さんの情勢報道集約だ。
https://note.com/miraisyakai/n/n258ce214d4d1?sub_rt=share_b
当落予測を目的としたものではないと書かれてはいるが、情勢についてのニュースを確認するのが面倒なのでこれを見ている。こうして見るとどの社でも情勢のとらえ方はあまり違いがないのがわかる。なのでわざわざ集約されたのを見なくともどれかを見ればいいとは思う。
そんな感じで投票先を選ぼうかな〜と考えている。今後情勢がどうなるかわからないので、誰に入れるか悩むのも楽しみの一つではある。
場合によっては当落線上とかではなく、明らかに当選・落選する候補に入れる可能性もあるし。
しかしまあ、仮に参政党とかが躍進するようなら、日本の先行きも暗いなあと思う。都議選に続いて今回の選挙では底が抜けたような感覚があり、今までの選挙と比べてヤバイ結果になりそうだという予感がかなりある。どうなることやら。