2023年3月
かがみの孤城 閉城の日フィナーレイベント(鑑賞6回目)

かがみの孤城、3月30日に閉城の日フィナーレイベント!?さらにこの回だけの追加特典?勘弁してくれ!!!!
そう思いながら仕事を途中で切り上げて、丸の内ピカデリーでのイベント上映を観に行った。
悪い映画ではないんだけど、6回はさすがにきついって。世の中には好きな映画と見るや10回も20回も同じ映画を見に行く人がいるらしいけれど(つーか今日も20何回見たと言う人が複数いた)、このくらいでへばっている自分には、とてもそんなことは……。

と思っていたのだけど、6回目にもなるとだいぶ省エネな見方をマスターしたのか、単に仕事の後で疲れて集中力を失ったのか、なんにしても思っていたほどは疲れなかった。これならまあ時間さえあれば20何回……はやっぱりちょっと……。
今日登壇するのが安西こころ役の當真あみだからというわけではないけれど、おそらくは主人公の安西こころにひたすら注目する見方をしたのが良かったんだと思う。何回も見ててこころのかわいさがこの映画のキーだというのがわかったので、かわいいを補充させてもらった。頬をプニプニしたい。當真あみの声もかわいい。

今日のイベントについては、スマホやめてねと明言されたのでメモが取れずレポートみたいなのは諦めた。メディアの取材や撮影が入っていたので、公式で上がるだろうから、その必要も無いだろう。ただ感想を少しだけ。

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CASSHERN(映画)を観た

クソ映画と噂のキャシャーン実写版(以下CASSHERN)をアマプラでレンタルして観た。
結論から言うと普通にそこそこ面白かった。好きかと言われるとそこまで好きではないけど、よくできた映画だと思う。少なくともクソ映画と呼ばれるには値しないと自分は思う。

なぜ観たのかというと、それはシン・仮面ライダーの評判に一定数「CASSHERNに似ている」「CASSHERNを予習するべき」「アクションシーンの多くがCASSHERNに通じる」というものがあったから。シン・仮面ライダーが絶望的に刺さらなかった自分としては、どうにかしてシン・仮面ライダーに与えられた精神的な傷跡を処理する必要があり、グダグダとシン・仮面ライダーへの愚痴を並べるよりは似た映画と相対化して痛みを和らげる方向で解決しようと思ったのだった。

シン・仮面ライダーと比べるために見たので比べて語ってしまうが、圧倒的にCASSHERNの方がクオリティが高い。もうおよそ20年前の映画だけれども。
ストーリー(脚本)、VFX、演技、アクションシーン、撮影、世界観、テーマ性、どれをとってもCASSHERNの方は普通に映像作品として成立していて、比較にならない。当時としてあのレベルのVFXは(邦画として)どうなのかというのはわからないのだけど、少なくともシン・仮面ライダーと並べて語れる作品ではない。

あと、シン・仮面ライダーとCASSHERNのアクションシーンが似ているかという点については、そもそもCASSHERNのアクションシーンがそこまで特殊には感じなかった。超人的なアクションをやろうとすればああいう感じになるだろう。当時としては表現方法として新しかったかもしれないけれど、今見て珍しいものではない(TV特撮でも使われるような表現方法になっている)。クオリティもシン・仮面ライダーよりCASSHERNの方が断然高い。見栄えもよく粗が少ないし、動きやカットの連続性がしっかりしている。
特に似ているとして挙げられるシン・仮面ライダーのハチオーグ戦についても、その違和感のあるクオリティは置いておいて、そう特別なものにも感じない。残像感のあるスピードバトルで光の残像を残して表現するのは視覚的に面白かったけれど、そのような特徴はCASSHERNにはなかったと思う。おそらくCASSHERNを挙げている人はサグレー戦とブライ&ロボット戦、特にサグレー戦を想定しているのだと思うのだけど。
繰り返すように今となってはCASSHERNのアクション表現に目新しさはさほどないのだけど、これほどCASSHERNが挙げられるということは、当時としては斬新で人々の心に残ったのかもしれず、老人がゲーム機のことをいつまでもファミコン、スマホのことをいつまでもiPhoneと呼ぶことがあるのと似たような、先駆者効果なのかもしれない。
個人的には、20年前の作品と考えれば、アクションシーンもVFXも邦画としては斬新でよくできていたのではないかと思う。

古い作品なので特にネタバレもクソもないのだけど一応以下ネタバレ濃いめ。

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シャザム!神々の怒りを観た

シャザム!神々の怒り、つまりシャザム2を観てきた。

一応池袋のIMAXレーザーGTで観てきたのだけど、IMAXが効いているようなシーンはとくに思い当たらなかったので、上映方式には特にこだわらなくていいような気がする。

ネタバレ抜きでの感想としては、かなり面白かった。アメコミヒーロー映画に求めてるものが全て詰まっていると言っても過言ではない。
アメコミ映画では昨年観たブラックアダムが、昨年の映画通しても上位の面白さだったのだけど、シャザム2はブラックアダムに勝るとも劣らぬ出来だった。
今年は待ちに待ったDCの目玉作品としてフラッシュが控えているのだけど、フラッシュがシャザム2と比べて見劣りしないか不安になるくらいだ。

シャザムはDC映画の中ではコミカルさが持ち味のヒーローだ。今作でもそれは遺憾無く発揮されている一方で、前作同様、等身大の子供・家族ものとしての一面も持ち合わせている。デッドプールシリーズとどこか雰囲気の似たユーモラスな描写でニコニコにさせつつも、家族の絆や、ヒーローとは何かという問いかけも忘れずに熱くさせてくれる。
DC映画ファンへのサービスも他映画以上にこなす。
CGアクション映画としても、見映えのあるCG描写を繰り出してくる。前作から明確にグレードアップした点のひとつだ(前作はこの手の映画としては低予算気味だったらしい)。
コミカルなアメコミ映画という属性に似合わず、細かいところまでサービスの行き届いた丁寧な映画だと感じた。

というわけで以下ネタバレ雑語り。

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シン・仮面ライダーを観る前の心構え(ネタバレなし)

シン・仮面ライダーは、色んな感想を眺めていると、極めて人を選ぶ映画だと思う。
自分は初日に行ってここ数年観た映画の中でワーストだと感じた。
一方で大傑作だと言う人も多いし、怪作だと言う人もそれ以上に多いかもしれない。個人的には、怪作という表現は駄作をオブラートに包んだものではないかと思わなくもないのだけど、自分も本作を駄作と言い切ることはできない(もっと遥かにひどいものを見たことがある)から、まあ気持ちは分かる。仮面ライダーや特撮へのリスペクトは強く感じるので、そのような真剣さを感じる作品はいかに首をひねる出来であっても怪作とかカルト映画とか言いたくなるものだ。はなからやる気のない駄作とは違う。

と、そんな評価の分かれる本作ではあるけれど、これから観に行こうと思っている人も多いだろう。仮面ライダーに関心がさほどなくても、大々的に宣伝をしているシネコン展開アクション邦画ということで、なんとなく観に行く人も多いに違いない。
そこで、こんなところを見に来る人はいないと思うのだけど、自分の反省も込めて、本作を観るかどうかの判断基準、本作を楽しむためにはどのような心構えで臨めばいいか、というところを、非オタクにも通じるように書いてみようと思う。

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シン・仮面ライダーを観た(ネタバレあり)

シン・仮面ライダーを観た。
終始「自分は何を見せられてるんだ??」と思いながら見ていた。ごめん。良さをほとんど見出せなかった。
上映後に拍手が起こっていたので面白かった人はけっこういると思う。

(追記:確かに拍手は起こっていたのだけど、バルト9の初日2回目上映で中年男性オタクで満員の劇場の中数人だけが拍手をしているという状態だった。
通常このような場合だと拍手が起これば空気に流されて愛想で全員が拍手をするものなので、状況としては「拍手ムードにしたくて必死に拍手する数人」と「意地でもついて行こうとしない多数」という、かなり異様な状況だったと言える。
なのでちょっと上記の書き方だと劇場が拍手で包まれたみたいな受け取り方ができる表現になっていたので訂正する。「上映後に数人が拍手をしていたので、面白かった人もけっこういると思う」。ただし、上映後の拍手の状況や話し声の内容からするに、意地でも拍手したくないくらいつまらないと思った人も相当数いたのだろうと思う。
拍手くらい愛想でしてあげればいいのにと思ったけれど、自分も拍手しなかったので人のことは言えない。つまらないと思ったものに拍手をするのは、相当劇場が拍手で満ちないと愛想でもやりづらいものがある。拍手しなかった大勢はみんなそんな気持ちだったのかもしれない。)

以下ネタバレ配慮はないので注意。

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NIKKEを始めた

なんかストーリー面白いゲームないですか?みたいなことを言ったところNIKKEをオススメされたので、始めてみた。

触った感想としてはけっこう大味なゲームだなと言う印象で、ジャンル的にはシューティングにあたるのかなと思うのだけど、一定の段階までは基本的にはレベルを上げて物理で殴るゲームという気がする。
手動だとけっこう操作が忙しく、他のゲームと比べたらテクニックや戦術が要る方だと思う。これは今の自分には無理だと思ったので基本オートで進めている。
オートなら当然何も気にならないのだけど、阻止戦等のバトルシステムや、5人の視点を切り替える操作感やその必要性が気になる。システムを詰めきれていないような印象を受け、それが大味だなという感想につながっていると思う。
バトルシステム以外にも、各種メニュー画面の独特の煩雑さ、UIの詰めきれてない感じが、これも大味な点として気になる。

で、この大味感はどこかで感じたことがあると思ったところ、デスティニーチャイルドに極めて近いなとすぐに気がついた。
それもそのはずで、会社名を見るとこのゲームはデスチャの会社のゲームだった。ああ〜納得。知らずにデスチャが思い浮かんだのは我ながらすごい……と言いたいところだけど、確信に変わったのはテトラ社社長が登場した時だったので、そうすごくもない。あのキャラ自体もそうなのだけど、終始クネクネ動くLive2Dの動き方がめちゃくちゃデスチャなのだ。

デスチャはオート周回を搭載しているけれど、このNIKKEはめちゃくちゃ同じところを周回するというタイプのゲームでもないからなのか、オート周回やスキップはない。まあそれでキツイと思ったところはないので、これでいいのだと思う。

さて、期待のストーリーなのだけど、現在チャプター6まで進めてみて、特に目ぼしいところはない。ラストオリジンに近いポストアポカリプスという特徴はあるのだけど、ストーリーの流れとしては淡々とミッションを進めるだけといった感じで、都度挿入されるシナリオパートもソシャゲにありがちな短さで、チャプターごとの内容が薄く進行が遅い。
冒頭の展開は少し衝撃的だったのだけど、おっと思ったのはそれくらいだ。
今ちょうどチェンソーマンコラボをやっているのでそれも読んでみたが、まあコラボというのはこんなもんだよなという薄さで、オマケに戦力が足りずにコラボ期間中にストーリーを読みきれなそうだという悲しみもある。
ストーリーを進めたりガチャキャラを引いてキャラストーリーを集めたりすればまた変わってくるのかもしれないが、何しろストーリーの進行が遅いことや進めるための戦力が一旦壁にぶち当たっていることもあり、当面先のストーリーは読めなそうだ。
ガチャも当面引かずに進めると思う。このゲーム、160の壁とかいうものがあるらしく、最高レア3凸5体を集めなければならない仕様上、ガチャにはことさらに慎重にならないといけない。けっこう鬼畜というか、問題のある仕様だなと思う。そういうところもなんというか詰めきれてない感じがある。

今やっているday by dayイベントでプリバティの配布があるため、とりあえずこのイベントを終わらせるまではプレイを続けようと思うけれど、それ以降はわからない。というかこのイベントがけっこうハードルが高いので、結構長いことやることになると思う。
それまでにストーリーが軌道に乗ってくるといいのだけど……というかもう少し簡単にストーリーを読みたい。せめてチャプターごとの内容を濃くしてほしかった。

今のところの印象はそんな感じ。