1月22日(日)のライブで音響外傷になった。右側にスピーカーがあったため、右耳に耳鳴りと閉塞感が生じた。
ライブで音響外傷になるのはこれが初めてではなく、おそらくこれで4、5回目だと思う。耳が弱いのだ。耳栓なしでライブを楽しめる人がうらやましい。
実際今回も耳栓代わりにノイズキャンセリングイヤホンを使っていたのだけど、途中で電池切れのため片方だけ効かなくなり、また音が大きいライブハウスでもなかったため、左右で音が違うのが気持ち悪くて外してしまった。つまるところ、油断したわけだ。
月曜朝に即耳鼻科に行き聴力検査を行い、右耳のグラフで4000Hz帯がガクッとV字に落ちているのを確認のうえ、メチコバールとアデホスを処方された。メチコバール(ビタミンB12)はよく処方されるし、ステロイド剤も定番なのだけど、アデホスは初めてだ。
(ちなみに最初に音響外傷になってステロイドを処方された時は、おそらく副作用と思われるEDになった。飲み終わったら戻った。)
実際のところ、音響外傷や騒音性難聴では有毛細胞が傷害されており、有毛細胞は基本的に治らないので、治療法はないということになっているらしい。ただ一応、気休めなのかなんなのか、理屈は説明されてもよくわからないが、血流促進のための薬を処方される。
難聴のたぐいはできる限り早く耳鼻科にかかることが肝要なので、さすがに4回も5回も音響外傷になっている身としては、その点だけは学習しており、できるかぎり早く耳鼻科にかかることとしている。じゃあライブでも学習しろという話なのだけど。
そして受診から一週間経った今日、再び耳鼻科で聴力検査をし、右耳の4000Hz帯がスッキリ戻っているのを確認した。グラフで谷だったのが山になっているレベルだ。実際のところは、耳栓などして静かな環境になると、まだかすかに右側に偏った耳鳴りが感じられるのだけど、聴力の面だけで言えば治ったと言える。ちなみに左耳はそもそも傷害されていなかったと思われ、全く変わりなかった。
実際のところ、過去何度も音響外傷をやらかし、その度に聴力は回復している。どういう理屈かは知らないけれど、何にしても、それが当たり前だとは思わないようにしている。有毛細胞が回復しないのは事実なんだろうし。
それに現金な話、一度なってしまうと医療費もかかるし、治療中は耳を殊更いたわらないといけない。この一週間も音からはできるだけ離れて過ごしていた。
こうした経緯で耳が弱いのを自覚しているので、慢性的な騒音性難聴を防ぐために高性能のノイズキャンセリングイヤホン(WF-1000XM4 SONY)を常用している。特に駅や電車内。ただの街中でも、世界がどれほど騒音に満ちているかよくわかる。
耳栓と違って、聴きたい時は小音量で音楽などを聞けるし、外音取り込みも非常に高性能なので、つけっぱなしに出来るのがいい。難点は専用イヤーピースの耐久性が低いことだ。
ライブでもこれでいいかなと思っていたのだけど、電池切れは想定外だった。今思えば、電池が切れてない方を何も効かせてないノーマルの状態にすれば左右差をなくせてよかったのだけど(システム設定でノーマルモードを消してノイズキャンセリングと外音取り込みだけにしていたので、忘れていた。)。このイヤホンはイヤーピース自体の耳栓性能が高い。
とはいえそういうのも面倒なので、耳栓も別途常備しておこうと思う。
というわけで、とりあえずは聴力が回復してほっとしたという話。