コンサートに行った。GRANBLUE FANTASY ORCHESTRA-SYMPHONY IN BLUE-、9月22日18時30分の回(千秋楽)、東京ガーデンシアターにて。
元々その気はなかった。特典のアイテムにも興味はなかったし。
ただ、21日になっていざ開催の報を聞くと、なんだか気が変わってきてしまい、22日の午後になってから心を決めてA席のチケットを買った。8000円……。当日になっても一般販売で全ての回でSS席、S席、A席が残っていたので、抽選の人はみんな当選したのだろう。いざ行ってみると8年前よりだいぶキャパが大きく感じたのでそのせいかも。
なんだか一日の虚無感を埋めたかったのもあるし、8年前にもコンサートに行ったことを思うと、今回も行っておきたい気持ちが湧いてきてしまった。
8年前のGRANBLUE FANTASY ORCHESTRA-SORA NO KANADE-の時はグラブル熱が高く、旅行がてらということにして、全ての都市の公演に行った。今思えば頭がおかしい。それぞれで配布される限定キャラが欲しかったというのもある(性能自体は全然使えなかったけれど)。あの時は各都市で演奏する楽団が異なり、それぞれ演奏に個性が出ていた気がする。
ちょうどあの頃は旧アーカルムの転生があり、個人的にはなかなか楽しめたのだけど(所属が赤だったのもある)、ユーザーからの評価は散々なものとなった。ディフェンドオーダーといい、当時の新コンテンツは評判は悪かったが個人的には楽しめていた。新鮮味があった分、少なくとも古戦場よりは楽しめたと言える。
コンサート会場には当時のプロデューサーである春田康一氏が来ており、せっかくなので握手をしてもらった。その際、アーカルムの転生は楽しかったと伝えたのだけど、世間の評判と照らし合わせると、皮肉に聞こえてしまったかもしれない。心から楽しめたのだけど。
実際当時を思い返すと、自分が一番グラブルを楽しめていたのは春田Pの時代だったと思う。
当時はグラブルの曲で知らない曲はなかったけれど、今はある。やってないコンテンツの曲はさすがに知らない。少し不安だったが、結果を先に言うと、見た回が良かった。リリンクとかヴァーサスの曲をした時もあったらしく、そんなことをやられたら何のコンサート見に来たんだかよくわかんなくなる。自分の見た回ではわからないのは天元戦とアナザーシエテ戦くらいだった(アナザーシエテはandyouイベントのものかと思うのだけど、イベントをさっさと終わらそうと思って適当に流したせいか記憶になかった)。
観客の男女比は男:女が6:4か5:5くらいだろうか。8年前の時は8:2か9:1だったような気がする。どうして空は蒼いのかに始まる本格的な女性向けの展開(というかシナリオのテコ入れ)は2017年3月からということなので、女性向け施策がかなり効いているということだろう。(当初四騎士などはそこまでパッとしなかった印象があり、サンダルフォンから火がついたように思う)
例えばブルアカだとこの前のブルアカふぇす!に行った感じ、男女比は9:1とか19:1とかになる。ブルアカにはそもそも男性キャラクターがほぼ登場しないからだ。
あとは、海外の人が少数いた。まあ別に珍しくもないけど、音楽というコンテンツは言語の壁を容易く越えてくれるのだろう。
開場後の待ち時間にはスマホでグラブルをしている人がけっこう見られ、この風景は8年前もあった気がする。グラブルは無限クソ周回ゲーなので、時間があればとにかく周回したいという人が多いのだ。
ちなみに自分はスマホがAndroidなので外でグラブルはしない。Androidは最適化されておらず動作が悪いためだ。iPhoneなら快適にプレイできる。まあAndroidでやってる人もいるとは思うけど。
フードドリンクでオリジナルコースターが貰えたので、何個も買ってコースターを4つゲットした。値段たけ〜のに。今考えると頭おかしくなってた。
買ったのはアップルブルーソーダ(ルリア&ビィ)、クラフトジンジャーエール(シエテ)、バタフライピーソーダ(オロロジャイア)、あとチリミートホットドッグ。コースターはルリア、ガレヲン、ユニ、シエテ。
この中だとアップルブルーソーダが一番美味しかった。列の前で飲みながら美味しいと言ってる人がいたので買ったのだけど正解だった。ジンジャーエールもライムが入っていて悪くなかった。
ただ、全体的に炭酸が抜け気味な印象を受けた。何回飲んでもそうだったので、抜けたというかそれがデフォだったのかもしれない。
千秋楽プログラムはアンコールも含めると以下。
前半
フレイメル島 -太古の工廠-
満点に嘶く
人間との戦い
バトル4
ライヒェ島 -人住まう魔窟-
ナル・グランデの罪
アウライ・グランデ
Grand Chariot(プログラムになし)
Lyria
後半
命のカタチ
Last advent
セレスト・アーテルマグナ
Dragon’s Circle -Hexachromatic-(天元戦)
天と光、死と生(フェニックス戦)
ロボミ
アンコール
ティアマト・アウラマグナ
黒銀の翼(ステラマグナ)
どうして空は蒼いのか
メインテーマ
個人的に良かったのは人間との戦いとセレストアーテルマグナ。
まあ、人間との戦いについては、自分にとっては黒騎士戦あたりまでがグラブルのストーリーで一番熱かった時期なので。成田氏のMCによると人間との戦いは8年前は東京追加公演でのみ披露されたとのこと。追加公演に行ったかどうか覚えていない。調べてみたら追加公演は2017年8月だったので、どちらかというと7年前だな。
マグナ3については、ティアマト、ユグドラシル、シュヴァリエを各回で演奏してきて、今回はセレストアーテルマグナということだった。自分はマグナ3の中ではセレストアーテルマグナのBGMが一番好きで繰り返し聴いてたので、嬉しかった。やっぱりオケ映えする。
オーケストラのバックで流れるイメージビジュアルが音楽と併せて気分を盛り上げてくれてなかなか良かったのだけど、フェニックス戦でワンカットだけサンダルフォンとメイガスが対峙するスチルが映り、メイガスがエロすぎて気が散ってしまった。あのノーマル衣装はオーケストラ中に見るもんじゃない。サイゲくん、メイガスのノーマル衣装での実装もお待ちしております。
ロボミは懐かしかった。8年前のコンサートでも確かトリを飾って、手拍子をしていたものだ。毎回。
でも今のユーザーにそんなにピンとくるのだろうか。
自分は天元に触れすらしていないので天元戦が演奏されても結構ぽかんとしていたけれど、ロボミも今のユーザーにとっては似たようなものなのでは……。サイドで読めるといっても……。
黒銀の翼は成田氏のバンド編成、ステラマグナが登場してオーケストラとコラボ。ステラマグナが登場した時の会場の盛り上がりがすごかった。あんまり見たことないから知らなかったけど、そんなに人気なのか。
アンコールのラスト2曲はグラブルの歴史を感じさせてくれるみたいなMCがあったと思うのだけど、正しいと思う。
メインテーマはもちろん始まりのテーマだけれど、どう空はグラブルの第二の始まり・現在のグラブルの礎といって過言ではない。
グラブルがシナリオやキャラに露骨な後付け・改変をし始めた(考えなしに作って処理に困った設定に手を入れ始めたっぽい)のがどう空の少し前、ミックスパイあたりからで、根幹設定に決定的にテコ入れをしたのがどう空だった。どう空がなければ特異点がどうとかいう話はまるっと全く存在しなかったと言えば影響の大きさがわかるだろう。急にあそこで生えてきて、グラブルのシナリオの根幹設定になった。別に特異点という設定が後付けだからダメとかいうわけではなくて、だからこそどう空は現在のグラブルの礎なのだ。まあ、同時にこうした後付け風土の形成が、直近でいえばヴァルナのずんだもん化とかにもつながるのだけども……。
まあ何が言いたいかと言うと、MCでどう空がグラブルの歴史と評された(ようなもの)のには全く納得がいったという話。
植松伸夫氏の存在がかなりなかったことにされている感じを受け、まあその風潮はずっと前からあったけれど、なにか事情でもあるのだろうか。さすがにメインテーマは外せないとはいえ、今日はその他は全て成田楽曲だった。他日程のアンコール抜きのプログラムを見たが、始まりの風が一回演奏されただけだ。まあ、グラブルも楽曲が増えたので、セットリストから漏れるのは仕方ないけれど。
グラブルの楽曲で一、二を争う好きな曲が「星は空高く」なので、あんまりなかったことにされても悲しい気持ちがある。「Armageddon」でモチーフ使ってもらってるけどやっぱ星は空高く原曲がいい……。
ちなみに今は成田氏がグラブルのメインコンポーザーとして認知されているが、当初は植松氏がメインだと思われていた……というより、そのようにプロモーションしていた。実際は作曲者がわかった当初から大半が成田作曲で、今後も成田作曲が増えていくだろうと思っていた。なので、それから時間が経ってグランデマルチと共に星は空高くが実装されて、しかも植松作曲だったときはかなり驚いた。(ちなみにグランデマルチは2016年3月10日に2周年アップデートとしてつよばはと一緒に実装された。)
というわけで、勢いで向かってしまった。
そのわりに思いのほか満足したので、帰りにパンフを買ったのだけど、今家でパラパラと読んでみて、パンフに3000円の価値があるかというと、ないと思う。内容がなさすぎてほぼアートブックだ。君たちはどう生きるかのパンフレットを思い出すが、それより内容がないのではないか。でもページ数と装丁も含めると3000円はかかるか?2000円か、せめて2500円で……。