インターステラーを観た。11月28日、グランドシネマサンシャイン池袋にて、IMAXレーザーGT字幕版。
上映回も書いておく。12時40分の回。
インターステラーは初見。いつか観るならせっかくならIMAXリバイバル上映とかあったらそれで観たいなあ、と長年思っていたのだけど、ついにその機会が訪れたわけだ。
座席は会員先行予約でめぼしい場所は全て取られ、日付が変わった瞬間に挑戦しないとそれ以外のまともな席も取れない混み具合。土日を取るのはさすがに難しいだろうということで、有休をとって平日に予約したわけだ。なんとか比較的まともな席を取れた。
そして初めて観た感想は、全然集中できなくてあんまり楽しめなかった。
映画が悪いのではない。観客が悪い。
劇場後方左側の客だと思われるのだけど、上映中ずーーーっとそこそこの音量でスマホのアラームかなにかのような短ループ音楽(仮にアラーム音としておく)を流しており、それが気になってしかたがなかった(自分も左側後方近くにいたので。幻聴かとも思ったが、自分の隣にいたカップルは上映後にキレてたし、ツイッターでも証言があったので実際に流れていたようだ。近辺の人は誰も何も言わないのか!?
まあ普通の映画ならともかく、この映画は音楽がそこまで主張してこないので、何かにつけてそのアラーム音?が聞こえてくる。さらに致命的なことにこの映画は宇宙の映画なので、宇宙には音がないということで、バッと無音になるシーンが複数ある。宇宙映画ということでそういうシーンは一種のキメだと思うのだけど、そこが全部台無しなんだ!!
短いループ音楽なのでいやに耳に残る。つーか何時間も鳴りっぱなしとかどうなってるんだ?スマホのアラームなら一定時間で切れると思うのだけど……。
昔、実写版BLEACHを見に行った時、上映中に寝てしまってデカいイビキをかくおじさんに出くわしたことがある。まあそれは仕方がないと思う。多少不可抗力なところはある。それを許せる自分でも今回のは許せない。こちとら決して安くない交通費と映画料金を払って時間をかけて見に来ているのに……。
まあそんなわけで不快感の大きい鑑賞体験だった。その他にもエンドロール中にスマホの画面つけたりとか、めちゃくちゃ怒るわけではないけどイラッとする客がチラホラ。
インターステラーも多分その部類だと思うのだけど、固定ファンのついた映画は鑑賞マナーの悪い客に出会う率が高い。ジャンルとしてはアメコミ、特撮、アニメ、などがあるけれど、その他にもこういう即満席になるような熱狂的なファンがついていると、そういうこともあるのだろう。人も多いしね。
上映終了後には拍手もおこった(体感、客の半分くらい)けれど、自分は拍手をする気にはなれなかった。映画が悪いのでは無いけれど、気分が萎えてしまっていたからだ。
とはいえIMAXの威力は十分に感じられた。音については前述のアラーム音?のせいで上手く味わえなかったが、やはり画面の迫力はすごい。とくにドッキングのシーンなどは圧巻の映像で、緊張感を増す効果があったと思う。
通常版で鑑賞したことはないけれど、初見でIMAXを観た感じとしては、この映画はやはりIMAXで観るべきだと思った。IMAXシアターに限りがあるので難しいのだとは思うけれど、定期的にインターステラーIMAX上映はやってほしい。固定ファンもついているようだし、集客は見込めるはずだ。
観る前に思っていたより小難しくなく(雰囲気で話を追える)、スペクタクルもあって面白い映画だったと思う。
以下ネタバレあり。古い映画だけど一応。
観る前に予想してなかったのだけど、現代設定じゃなくて、異常気象と疫病で滅亡の危機に瀕した近未来か。最初世界観をつかみづらくて戸惑った。
話としては、未来の人類が過去の人類を助けようとしている、その橋渡し役に主人公のクーパーが選ばれた、ということだと思う。合ってるよね?
そして、愛ゆえにクーパーは橋渡し役たりえたし、愛ゆえにエドマンズの星(移住先)も発見できたという。
正直愛について語るアメリアはうざいと感じてしまったので、そこで個人的にこの作品における愛というワードの価値が下がってしまったのだけど。
あと、時間が話のメインに据えられた時点で、これはどこかで地球時間で未来に行ってしまった主人公が過去の地球に干渉する展開が来るな、つまり幽霊は未来の主人公だな、とわかってしまった。なので終盤の展開に驚きがなかったのが惜しかった。
難解だという評判を聞いていたので身構えていたのだけど、ストーリー自体はシンプルで特に引っかかるところもなく、これで難解なら大概の映画は難解だと思う。ファンタジー映画なんか意味不明な謎理屈で進むことがよくある。
そうではなくストーリーの問題ではなくて、設定面、ストーリーの背景にある理論の面が難解だ、という話なのだろうけど、そんなもの理解しなくても楽しめる。
インターステラーがとっても大好きな人(固定ファン)がより掘り下げる際に天文学や物理学などの学問に触れてこれは難しいぞ、となってるだけな気がする。そりゃ学問は難しいですよ。学問が難しいのをこの映画は難解だ、というふうにつなげるのは誤解を生むと思う。実際自分は誤解してた。
あとは、TARSがかわいいですね。最初見た時何かと思ったけど、ああいうロボットがあってもいい。