雑記
ライブに行った Pure vibes only ~風景 Landscape~@渋谷クラブクアトロ

ライブに行った。
7月1日、渋谷クラブクアトロにて。企画名はPure vibes only ~風景 Landscape~。
出演者はCampanella、空間現代、テレビ大陸音頭、松永拓馬。

18時45分開演だったのだけど、この日は元気がなかったので、行くつもりはなかったところ、18時15分くらいに思い直して、慌てて渋谷まで行った。
なので、当然間に合わなかった。

目当てはテレビ大陸音頭。最近バズって一躍人気になった札幌のバンドだ。
古参面するわけでは全くないが(本当に全くない)、バズる結構前からTwitterでフォローはしていた。
同じく札幌のバンドであり自分の推しバンドである喃語と過去に共演していて、その時にYouTubeでどんなバンドか調べて、気に入ったのでフォローしていたわけだ。
それが都合のいい日程で東京に来るのだから、一目見ておきたいと言うのがあった。

あと、8月に渋谷クラブクアトロで行われる学マスのライブに落選したので、思い出作りとして渋谷クラブクアトロがどんなところか確認しておこうと思った面もある。
しかし行ってみてわかったのだけど、普通に何回か来たことのあるライブハウスだった。記憶力がない。

到着したころには既にテレビ大陸音頭の出番途中であり、その後Campanella、空間現代が演奏(パフォーマンス)して、空間現代でアンコールがあったのでそのまま帰った。
松永拓馬はテレビ大陸音頭の前にやってたんだろう、と思ったけれど、ひょっとして空間現代のあとだったりしたのか?いずれにしても見逃したので残念だ。

応援として、テレビ大陸音頭のTシャツとタオル、ステッカーを購入した。

映画ルックバックを観た

映画ルックバックを観た。
6月30日、グランドシネマサンシャイン池袋にて。上映形式はBESTIA enhanced。

原作の漫画ルックバックについては以前にも表現修正の件と絡めて文章を書いたのだけど(今回書く内容と齟齬があったら、一貫性のないやつと笑ってほしい)、基本的に原作は面白く読めた。
ただ、それから時が経って振り返ってみると、実は自分はルックバックが嫌いなのでは?という疑いが出てきてしまった。同じような感情をハートキャッチプリキュアにも抱いているが、要するに、話の筋書きが実は気に食わないような気がしてきたのだ。具体的に言うと後半の展開。
そういう意味で観る前はとてもとても不安だった。トラペジウムを観る前より不安だった。嫌いになってたらどうしよう。嫌いな作品を観続けるのはつらい。最終的には1時間ない上映時間なら耐えられそうだと判断した。
結局のところそれは杞憂だった。そりゃあもちろん心酔するほど好きというわけではないけれど、決して嫌いではない。良かった。

観た感想なのだけど、まずはネタバレ抜きに言うと、原作に忠実な、理想的な映画だったと思う。ただし、これは原作ファンが期待する理想であって、映画として理想的な出来という意味ではない。ただ、映画化ドラマ化アニメ化漫画化小説化、この世の全てのメディアミックスがこのような姿勢で作られた作品だったら、原作ファンの不満というのもなくなるのになと思った。最近は痛ましい事件もあったが、そういうものもなくなるに違いない。
面白かったかどうかについては、普通に面白かった。ただ、それは原作を読んだ時に感じた面白さに由来するものであって、映像化に際した付加価値はあまり感じられなかった。むしろ邪魔だったものさえあり、没入感が阻害されながら観る羽目になった。
観た直後(あるいは観てる最中)に抱いた感想は、「感情の引っかかりがなかった」「感動を消費させようという意図を感じる」「薄く引き伸ばされている気がする」といったもの。見ていて没入できず退屈した面もあり、普段映画を見ていてなかなか飲み終わらないドリンクも、1時間足らずの今作では半分くらいで飲み干してしまった。
正直なところ映像化の意味はあったのだろうかと疑問に思ってしまうような作品ではあったのだけど、まあファンが喜んでお金が動くならそれに越したことはない。

ちなみに多くの原作ファンが気にするであろう修正の件についてだが、映画は二度修正された版、つまり単行本版に準拠している。特典のネームでもそのように修正されている。
修正前の初期バージョンだと勘違いしている人が多いので、一応書いておく。みんなファンの割に単行本買ってないんだろうか?あるいは修正前のバージョンをそんなに覚えていないのか。はたまた何が問題視されていたのかわかっていなくて区別がつかないのか。自分もそんなわかってた自信はないが区別はつく。

というわけで、以下はネタバレを多少交えつつ、主にこの映画の不満についてつらつらと述べていく。基本的にはハイクオリティで原作に忠実で原作の良さがほぼそのまま出ている映画なので、そこを無視するつもりもないのだけど、どうしても原作を読んだ時には感じなかった点、不満が多めになってしまう。

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トラペジウムを観た

トラペジウムを観た。
6月17日、立川シネマシティにて。

感想というよりメモ。

SNSでとある感想がバズって、それについて反論する形でまたバズって、という感じで、なんとなくSNSを騒がせていた作品。
自分はその気配を察知して即座にトラペジウムの情報をシャットダウン。こういうのはバイアスのかかった前情報を入れると良くない。
とはいっても、なんかアイドルもので、なんかギスギスの気配がする、くらいの情報は目に入ってしまい……。

そんな感じで結局トラペジウムのことなど忘れて過ごしていたけれど、ふと思い立って鑑賞。
ギスギスを見たくない!!という気持ちが強いのでかなりハラハラしていたのだけれど。

観てみると普通に面白かった。
別にネタバレにならないと思うので書くけれど、主人公の東ゆうは自分の計画に沿ってアイドルデビューへの道筋を歩んでいく。
その計画というのは一応東ゆうだけの秘密ということにはなるのだけど、知られるとちょっとマズイものではある。打算にまみれているので。
そういう打算にまみれた計画実行のプロセスが当初は描かれるのだけど、これがなんというか独特のハラハラ感があり、かなり面白かった。
中盤はまた別種のハラハラに変わっていき、そちらもまた面白い。

ただ、東ゆうとシンジ以外のキャラクター、具体的には西南北の三人のキャラクターが薄いのが気になった。アイドル東西南北の四分の三なのに。
三人とも異常に主体性がないためか、トラブルの時以外はただそこにいるだけという感じに見えてしまう。

途中で3Dと2Dの作画が混ざり合うシーンがあるのだけど、「あっ今は3Dだ」「あっ今は2Dだ」と集中が散ってしまったので、どっちかにしてほしかった気がする。

あと、じいちゃんの声に若い女性を当てるのは、いかなる理由があったとしてもやめてほしい。原作者の声だとしても。

とりあえず星三つくらいかな。面白かったです。
★★★☆☆

劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:を観た

劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:を観た。
6月9日、T・ジョイパークプレイス大分にて。

感想というよりメモ。

テレビアニメの方を全部観てるので、その総集編といっても特にこれといって感想はない。
今作は居酒屋の前のシーンまででいったん終わり。
どこを省略したのか一見するとよくわからなかったくらいにはよくまとまっている。
あの歌がああいう使われ方をするのか!という驚きもあった。

ただまあ、所詮は総集編なので……。
星三つ。
★★★☆☆

マッドマックス フュリオサを観た

マッドマックス フュリオサを観た。
6月7日、TOHOシネマズアミュプラザおおいたにて。DOLBY-ATMOS字幕。

感想というよりメモ。

マッドマックス怒りのデスロードは当時かなり楽しんで観た。2、3回は観た気がする。
だからわかっていた。二匹目のドジョウを狙うわけがないと。フュリオサに怒りのデスロードと同じ方向性を求めるのは間違いだと。
その上で観たのだけど、なんというか、その、普通だった。
いや、これは面白さが普通だったという以上に、なんだか、凡庸な作品に収まったなあというか……。
感情にも何の引っかかりもないまま終わってしまった。

フュリオサというキャラクターがそもそも一本作るには弱かったのかもしれない……とか思ったり。

ディメンタスのキャラクターは面白かった。面白いだけだったけど。でもこの作品の面白さの大半はディメンタス。
逆にイモータンジョーはなんか普通すぎた。
これじゃあ怒りのデスロードであれだけバチバチしたフュリオサとイモータンの因縁が大したことない感じになっちゃうよ。
悪いのディメンタスじゃん。イモータンの悪さをもっと出してほしかった。

ウォータンク対空飛ぶ乗り物は唯一面白かったアクションシーン。

一番疑問なのはあの運転手の男。あまりにもフュリオサに都合が良すぎないか?
なんかフュリオサといい感じになっちゃうし。恋愛まではいかないけど。
しばしば女性メインの作品で目にする気がするけど、女性が自立する過程には理解ある都合のいいイケメンをセットしないといかんのか?強い女性だと思って見てたら結局男の助けがないと自立できないみたいな印象になっちゃってちょーっと微妙な気持ちになる。別に女でもジジババでもいいだろうに、なんで恋愛をほのめかせられるような組み合わせにするかな。いや、これは完全に自分の好みの話なんであれだけど……。
ちょっとこの運転手の男の存在でかなり萎えたところがある。最初はなんかいいやついるじゃんと思ったけどフュリオサとお近づきになりだしたあたりでうーん……。デコ合わせるなデコを。

あとはなんかアニャテイラージョイがあんまりハマってなかったかな~という感じ。やっぱフュリオサは違うよ。

そんな色々モヤモヤを抱えた気持ちでエンドロールを観てたらAIの二文字が出てきてエンドロールでもがっかりさせられる始末。
後で調べたらどうも子役の顔をAI処理してアニャテイラージョイの顔と混ぜてるらしく、そこはうーん、普通のCGじゃ駄目だったのか?というか子供時代と大人時代で顔が違うなんてよくあることなのになぜ今更……。役者の顔って大事だと思うんだけどな。一人の役者で若返らせるとかならわかるけど、二人の役者を混ぜ合わせるって……。

まあとはいえ普通に面白かったので星三つ。やっぱディメンタスが良かった。
★★★☆☆

関心領域を観た

関心領域を観た。
6月4日、TOHOシネマズアミュプラザおおいたにて。字幕。
(なお、7月3日にも立川シネマシティにて2回目鑑賞。極上音響上映。字幕)

感想というよりメモ。ネタバレほんのり含む。

観る前は、アウシュビッツ収容所の隣に住む家族という前情報と、関心領域というタイトルから、何の変哲もない一般家族がアウシュビッツの壁内の惨劇に対して無関心であることを軸にした映画なのかと思っていた。
実際観てみると、まあ無関心と言えば無関心なのかもしれないが、そもそもアウシュビッツの所長一家であり、冒頭からして捕まったユダヤ人から接収した服をもらってきたりとか、収容所の焼却炉の話を家の中でしてたりとかしていて、ガッツリ事情を知っている感じがあるし、塀の中の音もまあけっこう聞こえるし、めちゃくちゃ家に執着するしで、無関心というよりは全て承知の上で生活しているという感じがある。自分はこういう状況を無関心と表現するのには違和感がある。
終わりまで観てもその点は納得がいかなかったので、後で調べたところ、そもそもこの映画とか原作の小説が出る前から、収容所の周辺の区域が関心領域と呼ばれていたらしかった。つまり、もしかすると、本来のタイトルの意味は関心の領域といった抽象的なものではなくて、アウシュビッツ隣接エリアくらいの意味だったのかもしれない。そちらの方がしっくりくる。

家や庭でのシーンは終始塀の中から聞こえる音や声が環境音として聞こえてくる。画面の中のなんでもない暮らしや会話が続く一見退屈なシーンだけれど、塀の中の音とともにあると、塀一つ向こうの惨劇を想像しながら見ることになり、独特の緊張感が生まれる。と同時に、それらを環境音としてこともなげに暮らしている登場人物たちの異常性にもまたハラハラする。特別なことは起こらないし、塀の外ではあるけれど、ここにあるのもまた異常事態なのだ。だから関心領域の外から来た人間には耐えられないのかもしれない。
そしてだんだんと塀の中の音がはっきり聞こえてくるようになる。

ネガで映されるシーンの緊張感も良かった。

音楽のほとんどない映画だけれども、数少ない音楽が秀逸で、こちらの不安を煽ってくる。オープニングはもちろん、劇中では音楽とも音ともつかない嫌な音が響く。
エンドロールの音楽も良い。エンドロールの音楽でここまで衝撃を受けたのは、自分の中ではダーク・プレイス以来だ。

話としてはとくに取り立てて何か大きな出来事が起こるわけではないのだけど、不思議とヘス一家の行く先が気になってしまう。
観客が現代のシーンで初めて塀の中に何があったかを知ることになる構成はうまいと思った。

とりあえず星四つ。かなり面白かった。
★★★★☆