オッペンハイマーを観た。4月6日、グランドシネマサンシャイン池袋にて、IMAXレーザーGT字幕。

特に予備知識は入れずに観に行った。どれくらいかというと、オッペンハイマーが原爆の父と呼ばれている、というくらい。今思えばこれは失敗だった気もする。最低限、オッペンハイマーの人生くらいはさらっておくべきだったか。

結論から言うと、よくわからなかった。よくわからないなりに十分面白くはあったのだけど、なんだか取りこぼした感が否めない。

というのも、ノーランらしいといえばノーランらしいのだけど、時系列シャッフルが冒頭から頻用されるので、今何をしているシーンなのか混乱する。というかシャッフル抜きにしてもそもそも説明がなく、いちいち何のシーンなのか何の会話をしているのか誰がどういう人なのかわからない。
まあ何のシーンなのかわからなくとも、話が進むにつれて何のシーンだったのかが明らかにされていく構成なので、そういう楽しみ方もあると言えばあるのだし、実際自分はそうやって観て楽しんだという面もある。

原爆の反省や必ずしも個人の人生として成功とは言えない面がありつつも、一応は偉人の立志伝の類なのかなと思っていたのだけど、思った以上に終始緊迫感に満ちていて、決して肯定的に描かれていない。人間性の問題を包み隠さずに描くとかいうことではなくて、ネット上でジャンル区分がスリラーになっているのを訝しく思っていたのだけど、たしかにスリラー映画だった。

以上の文章を書いたのが4月、アップする今は7月ということで、もう詳しい感想の続きは書けそうにない。まあ、とりあえず観たというメモとして。

映画としてはかなり面白かった。星4といったところ。
★★★★☆