雑記
250214-19 Pixel 6 ProからGalaxy S25 Ultraへ

2月にPixel 6 ProからGalaxy S25 Ultraへ買い換えた。
これ書いてるのは7月20日なのだけど。
2月14、19日にカメラ性能の比較についてツイッターなどに書き残してあったので、こちらに転載する。


pixel6proで1倍で撮った画像をめちゃくちゃ拡大したもの(色は肉眼に近い色味に編集済)


GalaxyS25Proで同じように撮って同じくらい拡大したもの ノイズが多い


もいっちょ比較 今度は文字入り pixel6pro 色編集済


GalaxyS25Ultra ノイズが多い


Pixel6Pro 最大の20倍ズーム 色編集済


GalaxyS25Ultra 細かく調節できなかったので20.2倍くらいズーム ズームの処理もGalaxyの方が粗めな気がする



Pixel6Pro 1倍動画の最大拡大 色編集済



GalaxyS25Ultra 1倍動画をPixel6Proに合わせて拡大 動画画質に特に差はなし 基本的にGalaxyの方が圧倒的に拡大はできる


Pixel6Pro 色味無編集 青くて暗すぎ いくらカメラ性能が良くてもこれでは


Galaxy S25 Ultra 色味無編集 Pixelと比較すると色味はマシだけどまだ不満がある ちょっと青い気がする


Galaxy S25 Ultra 肉眼に近い色味に編集 ちょっと彩度高すぎる気もする

250706雑感 政治の話とか

7月4日金曜日の朝、立川駅を通りがかったら、平野雨龍という人が演説していた。その後仕事で立川周辺を車で走っていたら、同じ人が立派な選挙カーで広報しながら走っていた。
主張内容はチラッと聞いただけでもわかる愚にもつかない中国人排除論で、中国が侵略してくるとか言っていたので、こういう泡沫もいるよな〜と思っていたのだけど、立派な選挙カーをお持ちのようなので、お金はしっかりあるらしい。それに、最近は排外主張・外国人差別が人気の世の中なので、泡沫と切り捨てることもできないかもな、意外といいとこ行ってしまうのでは、と思った。

7月5日土曜日、TwitterのTLで「すしおマジかよ……」とだけ書いてあるツイートが流れてきたので、アニメーターのすしおさんに何かあったのかと慌てて検索したら、平野雨龍を全力で推すツイートをしていて横転。その他のツイートやフォロー欄からは参政党や河合ゆうすけも推していることが推測できてさらに横転。もう終わりだよ!
有名人に政治的発信をするなとは全く思わないが、最低限のリテラシーくらいは持ってほしいと思うことがしばしばある。

さて、既に参院選が公示されて期日前投票が可能になっている。投票は行ける時に行った方がいいので、投票しようと思っている人はバシバシ早めに投票に行ってもらいたい。投票する気が起きない人は、まあそれでもいい。

都議選の時も言ったけれど、最近は投票率が上がるのが必ずしもいいこととは思わなくなってきている。今まで投票行動をしなかった人が投票しなければと思い立つ時、その投票先の多くは軌道に乗った新興勢力ではなかろうか。つまり今回で言えば参政党のような勢力だ。だから投票率の上がった都議選でも参政党や元N国の候補が躍進したのではないかとぼんやり思っている。
なので、別に投票してもしなくてもいいと最近は思っている。投票しなかったからと言って政治に文句を言う権利が無くなるわけではない(そんなことを言う人は勝手に言ってるだけなので気にしなくていい)し、投票率が上がったところでそれによって躍進するのが参政党なら上がらない方がマシだ。このあたり、深く考えずに選挙の勝敗だけ気にしてとにかく投票に行けと啓発し続けていた人たちは反省する必要があるのではないか。大事なのは投票に行くこと自体ではなくそれより前の地点だったのでは。
まあ、ただ、そういったことは置いておいて、よほど選挙に関心がない人以外は、今回は投票に行った方がいいだろうと個人的には思う。普段なら与党支持の人はわざわざ一個人が投票しなくてもあまり負けすぎる結果にはならなかったけれど、今回はちょっと与党が危うい。野党支持はもとより投票に行かなくては勝てない。誰が勝とうと大して変わんないよ、という選挙ではないと思う。

自分は投票行動としては、今回も負ける方に投票することにしていて、リベラル系野党は負けると見ているので、リベラル系野党に投票するということになると思う。
普通は政策主張が第一じゃないかと言われそうだし、もちろん自分の意見もリベラル系に近しいところがあるからそちらへ投票するのに迷いがないのはある。ただ、それでも自分の望み通りの政治家というのはそうそういないわけで、あまり政策主張にこだわって完璧主義に陥ると誰に投票するのも嫌だとなってしまいがちだ。どの政治家も嫌だと言って政治から距離を置く人はけっこういる。
だから第一は議席数のバランスだ、それが自分の政治への関わり方なんだ、と言い聞かせている。例えば政権交代して、バランスが崩れるほどリベラル政党が圧倒的多数になったら、保守政党へ投票することも選択肢に入ると思う。恐らくリベラルがそこまで大勝ちすることは今後ないと思うけれども。

さて、まあとりあえずリベラル系野党に投票するということで、じゃあ誰に投票するのかというのが悩ましい。比例は特にあまり考えなくてもいいが、東京選挙区7議席に32人は、議席数も候補者も多い。
自分は地元が大分県なのだけど、大分は選択肢が少なく分かりやすい。1議席に5人立候補だけど、候補者の中で一応まともに選べるのは自民現職か立民元職の2択しかない。
別に投票した候補が落選してもいいというなら選挙区も悩まないのだけど、そこはやはり自分の票で少数派の伸びに貢献したいという気持ちが多少はある。つまりできれば当落線上の候補に入れたい。当落線がどこかは投票日ギリギリにならないと情勢がわからない。なので期日前投票をするのは難しい。
候補がたくさんいると野党候補者が複数いて選択肢が増えるので、具体的な政策主張も考慮することになるかもしれない。とはいえここは明らかに自分にとってヤバイ内容さえなければ良しとする。完璧でなくても議席数の数合わせになればいい。

情勢についてはこういう時参考にしているのが三春充希(はる)さんの情勢報道集約だ。
https://note.com/miraisyakai/n/n258ce214d4d1?sub_rt=share_b
当落予測を目的としたものではないと書かれてはいるが、情勢についてのニュースを確認するのが面倒なのでこれを見ている。こうして見るとどの社でも情勢のとらえ方はあまり違いがないのがわかる。なのでわざわざ集約されたのを見なくともどれかを見ればいいとは思う。

そんな感じで投票先を選ぼうかな〜と考えている。今後情勢がどうなるかわからないので、誰に入れるか悩むのも楽しみの一つではある。
場合によっては当落線上とかではなく、明らかに当選・落選する候補に入れる可能性もあるし。

しかしまあ、仮に参政党とかが躍進するようなら、日本の先行きも暗いなあと思う。都議選に続いて今回の選挙では底が抜けたような感覚があり、今までの選挙と比べてヤバイ結果になりそうだという予感がかなりある。どうなることやら。

250703 見える子ちゃんを観た

見える子ちゃんを観た。7月3日、立川シネマシティにて。
2日に確認したらどこも3日が上映最終日だったので、あわてて時間休みをとって行った。危ないところだった。

オススメ度 ★★★☆☆

全然怖くないので、ホラーというには微妙。ジャンプスケアにも頼らない作り。
そもそも怖さを狙っていないように見える。幽霊を扱ったコメディという感じ。もっと怖くできる描写をあえてグッと抑えている気がする。
ただ、ホラーが苦手な人には十分ホラーだとは思う。苦手な人は幽霊とか出てる時点でホラーだと認識すると思うので。
ホラーが苦手だけど怖がりたい人向けとしてミッシング・チャイルド・ビデオテープを以前挙げたけれど、それよりもはるかに怖くない。
なので、ホラーが苦手な人には見える子ちゃんの方がまずオススメかもしれない。

話も女子高生の友情・青春・家族を描いたコメディとして素直に明るく楽しめた。

2025年上半期に観た新作映画マイランキング

もう6月も終わり、一年の半分も終わり。
ということで今年も、2025年上半期に観た新作映画で、どれが自分にとってより面白かったか、楽しめたか、順位付けして遊ぶ。
ネタバレは極力抜きで簡単なコメント付き。

2024年のマイランキングはこちら。
https://nisezo.com/archives/7540

以下、観た2025年上半期公開映画とそれを観た時期一覧。

1月
ビーキーパー
機動戦士ガンダムGQuuuuuuX Beginning

ミッシング・チャイルド・ビデオテープ

2月
キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド

3月
トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦
アプレンティス ドナルド・トランプの創り方
ウィキッド ふたりの魔女
教皇選挙
Flow
映画ドラえもん のび太の絵世界物語

5月
サンダーボルツ*

6月
サブスタンス
たべっ子どうぶつ THE MOVIE
罪人たち

15作。今年はまた環境の変化もあり、なかなか映画をたくさんは観られなかった。環境の変化がない年なんかあるのか?という話だけど。
しかし3月にこんなに見てたのは驚き。思い返すと、仕事的にしんどい時期だったはずなのにあまり苦しんだ記憶はなく、調子が良かったのかもしれない。

1位 サブスタンス
ホラー。グロや痛そうなのが無理な人は無理。自分も苦手だけど特段覚悟せずに観に行ったので体を強ばらせながら観る羽目になった。
エイジズムやルッキズムを中心としたテーマ性に富んでいて、それらが荒唐無稽なエンタメと強く結びついている。これはどういう作品だったんだろう、と考える甲斐のある、1粒で何重にも楽しめる傑作。
デミ・ムーアの演技もすばらしい。

2位 罪人たち
ホラー。今年はホラーが豊作なのか?怖さ的には普通からやや弱め。
黒人の自由と音楽の力をフィーチャーしていてその点での爽快さもあるし、敵のキャラ造形も複雑でいい。
事前にアメリカ・黒人差別の歴史やアイルランド移民の背景などについての教養が必要そうだったけれど、自分は持たずに行ったので、正直汲み取りきれなかった部分が多い。

3位 ウィキッド ふたりの魔女
以前から見てみたかったミュージカルの実写化。期待に違わず面白い。歌もいい。キャラも魅力的。映像的にも豪華で見栄えがする。清々しいほどのエンタメ。
オズの魔法使いは履修した方がいいかも。映画と原作、どちらの要素もある(らしい。原作は読んでない)。
二部作の一作目なのも注意。とはいえ今作だけで不満になることはないと思う。
視覚的に世界観がややちんまりしてるかなというところは気になった。あえてなのかもしれないけれど。

4位 教皇選挙
枢機卿たちのキャラが立っていて、誰が教皇になるのか、ローレンスは事態を収拾できるのか、と適度にハラハラでき、驚きもしっかりあるサスペンス。
作中で保守リベラルの対立がありつつややリベラル的な作品なので、保守っぽい人は不愉快になるかも。自分はそういう意味での保守ではないので全然OKでした。

5位 トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦
かっこよくて多彩なキャラ、荒唐無稽なアクション、少年漫画的な熱いストーリー、魅力的な舞台。
痛そうなシーンがあることを除けば、誰にでも勧められる良作。減点要素が特になかった。

6位 機動戦士ガンダムGQuuuuuuX Beginning
TVアニメの先行上映。ガンダムは初見だけど面白かった。
その後放送されたアニメとは構成が違うけれど、自分はこのBeginningの構成の方が好き。
TVアニメのテンポは苦手なのだけど、本作は絵的にも話的にも常に動きがあって退屈しなかった。
これも自分の中では特に減点がなかったタイプの作品。他の作品でもそうだけど、自分にはわからない部分がある、というのはマイナスとはとらえていない。

7位 アプレンティス ドナルド・トランプの創り方
トランプパートはそこまで目を引くところはなく(セバスチャン・スタンの演技は素晴らしいけれど)、淡々とした気持ちで観ていた。トランプという人間の良い魅力も悪い魅力もあまり感じず、ただ低俗な人間として表現しているようにも見える。あるいは、トランプの現在表に出てる面だけだとこれが限界なのか。
しかしジェレミー・ストロングのロイ・コーンが良かった。ロイ・コーンで大幅加点。

8位 サンダーボルツ*
MCUの集合系お祭り映画……と呼ぶにはだいぶ地味なメンツ。映画としても割と地味。目を引くアクションも少なめ。
しかし面白さはフェーズ4以降のMCUの中ではかなり上位かなと思う。
過去作も最低限「ブラック・ウィドウ」さえ見ておけばだいたい話もわかる。というか、ブラック・ウィドウ2だよなこれ。
絶対に許せないポイントがひとつあるのが欠点。

9位 たべっ子どうぶつ THE MOVIE
丁寧なストーリーとキャラ立てで、海外製3DCGアニメ映画にも引けを取らない満足感のある子供向け3DCGアニメ。
馴染みのあるお菓子が登場する嬉しさもある。
外国の話っぽいのに日本文化を押してくるのがちょっと、いやだいぶ気になったけれど、まあ日本の菓子の映画だしきっと日本文化が浸透してる世界なんだろうと好意的に受け止めておく。

10位 映画ドラえもん のび太の絵世界物語
ゲストヒロインが異常にかわいいので、そのキャラだけでもオススメ。
話は目を引くところもあるけれど、敵役に難ありかも。あまり話が広がらないというか。面白いけれど。

11位 Flow
動物たちが漂流するだけの映画。
よくわからないけど見ているだけで楽しめる。
映像も独特でキレイ。
カピバラが好き。

12位 キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド
これは予告編が悪いのだけど、大筋の話が見る前からわかってるのが良くない。運良く予告編を見てない人は見ないままでいてほしい。
それをさっぴけば、普通に面白いMCU映画だった。翼と子機?を持つ新生キャプテン・アメリカのアクションも楽しい。
事前に「インクレディブル・ハルク」は観ておこう。観なくても楽しめるけれど。

13位 ビーキーパー
ジェイソン・ステイサムのアクション映画。普通に面白いので見て損することはない。
ただ、アクション映画として特筆すべきことはないような気がする。強いて言えば敵の設定が面白かった。

14位 ミッシング・チャイルド・ビデオテープ
じんわり怖いタイプのホラー。ジャンプスケアがないと評判だったけれど、それに近いビックリさせられるシーンはあったので注意。
個人的にはあんまり怖くなかったし、びっくりはたしかに少なめではあるので、ホラーは苦手だけどホラーで怖がってみたいという人にはおすすめ。話は面白い。

15位 敵
よくできた上質な映画だとは思うのだけど、個人的にはあまり楽しめなかった。
老人の丁寧な暮らしを描いてるあたりは面白いし、単発で面白いシーンはそこそこあるし、振り返ってみるとストーリーも面白いとは思うのだけど、じゃあ実際観ていて楽しめたかと言うと、つまらなくはなかったと思うけど……。
多分自分が実態とは異なるストーリーを期待しすぎてしまい、期待外れになってしまったのだと思う。

といった感じ。どれも面白かったと思うけれど(敵も一応……)、サンダーボルツとたべっ子どうぶつ、ミッシング・チャイルド・ビデオテープと敵、の間に壁はあるかな。
上半期中にあと国宝、ドールハウス、見える子ちゃん、あたりは観ておきたかった。F1もIMAXで見たら楽しそうかも?そういえばコナンも観てないな。

250629 罪人たちを観た

罪人たちを観た。6月29日、立川シネマシティにて、字幕版。雨音-AMEOTO。

オススメ度★★★☆☆

内容的にはいいのだけど、ホラーでけっこう血も出るのでオススメ度としては星3。
見て損はしないけどキツイシーンもあるので気をつけて!くらいの意。以下ネタバレあり。

ありきたりな言い方をすれば、黒人(ひいては全ての人間)の自由とか、音楽の力みたいなとこにフィーチャーした作品だったなと思う。
サミーが最も自由だったと述べた、あの過去現在未来が入り交じるあのシークエンスは素晴らしかったと思う。

しかし、ただ黒人の自由とか音楽の力について語るなら、吸血鬼ホラーにする必要はないわけで、そこの意図が個人的には映画を見ただけでは読み解けなかった。
吸血鬼をKKKのメタファーと言う人も見かけたけれど、KKKはちゃんとメタファーじゃないそのものがラストでめちゃめちゃにしばかれてたわけで、あえて被せる必要がない。
そして音楽の力を語るこの映画において、ブルースと同じくらいに印象的に奏でられるアイルランドの音楽とダンスを、KKKのメタファーに託すはずがない。
この映画にとって吸血鬼とは一筋縄に悪役と切り捨てられる存在ではないということだろう。その複雑な造形が何を示しているのかが、自分の理解力と教養レベルではわからなかった。

あと、キャラクターが良かった。ヴァンパイアのボス、レミックが特に良かったかなあ。

250625 機動戦士ガンダムGQuuuuuuXを見終わった(ガンダム初見)

機動戦士ガンダムGQuuuuuuX、最終回まで見終わった。

一言で言うと、とても楽しい作品だったなと思う。

自分は機動戦士ガンダムシリーズを一切見ていなかった。ガンダムの見た目とか、シャアというキャラの存在とか、そういうのは知っていたけれど。あと、なんかニュータイプが超能力者?的な感じの存在だとか。
このレベルだったので、どういう話かも世界観も全然知らない、ガンダム初見の人間だ。

そんな自分がジークアクスには興味を持った。というか、やたら話題だったのと、ネタバレがネットに氾濫する類の作品になることが目に見えていたうえ、先行上映の劇場版Beginningもネタバレ厳禁みたいな感じだったので、ネタバレ踏む前に行ったるか!みたいな気持ちだったと思う。
こういうネタバレ厳禁系にちょっと弱いところがある。
劇場版を見に行った時の感想は以下リンク先。
https://nisezo.com/archives/7759
この時に期待していた内容とは違ったけれど、十分楽しめたなあと思う。

まず、そもそも自分はTVアニメが不慣れなのだけど、その立場から言うと、視覚的に退屈しないのがとても良かった。作画がずっと良いし、よく動く。見ていて楽しい。ガンダムのデザインなどが良く言えば情報量が多く悪く言えばゴチャゴチャしているのだけど、その情報量の多さも個人的には良かった。
Beginningのクオリティは劇場版だからと思っていたけれど、そのクオリティがずっと続いてくれたのが嬉しい。
アニメファンからすると今更なことかもしれないが、たまにTVアニメを見かけたとき、絵が崩れているなあとか、絵が動かないなあとか思ってしまうことがある。それを許容できることもあるけれど、TVアニメに不慣れな身にとっては特に思い入れがないとスパッと離れてしまうかなり大きい要因なので、大事なところ。今期だとヴィジランテも(原作が好きだから)視聴しているけれど、そちらも作画と動きがいいから見ていられている。
あとガンダムをはじめとするロボのビジュアルが普通にいい。ロボじゃなくてモビルスーツだっけ。違いがよくわからないけど。最初はガンダム以外は旧作の感じなのかなと思っていたけど、旧作っぽいロボや戦艦にも見てるうちに味わいを感じてきて良かった。

音楽も非常に気分を盛り上げてくれてよかった。
とにかくTVアニメ不慣れマンとしては、「退屈しない」のが大事なので、絵と音楽が最高なら全然問題ない。

この辺、上述の劇場版を見た時によぎった、懐古作品なのでは?→スタジオカラー作品→シン仮面ライダーみたいになってしまうのでは?という懸念はハズレとなった。ジークアクス、懐古作品というのはどうやらそういう一面もある作品だったようだけれど、映像作品としてクオリティがかなり高かったし、話も楽しかったので、懐古要素があること以外全然シン仮面ライダーとは真逆の作品だなと思った。シン仮面ライダー好きな人には引き合いに出してけなしてごめんだけど。でもBeginning見たらシン仮面ライダー連想しちゃうのしょうがなくない?

以下、ネタバレ込みでざっくりと。

ストーリーについて、はじめの方の展開は正直あまり良くなかった。というか、Beginningの構成がかなり良かったので、比較すると見劣りした。
過去のエピソード、赤いガンダムにまつわるものが事前に提示されていないと、1話の展開はピースが欠けたように感じてやや物足りなく感じた。
ただまあBeginningを観ていたので、本番は4話からと割り切れた。

全体的にはストーリーは結構駆け足な感じで物足りなく感じた。これは「描写が足りずつまらなかった」ではなくて、「楽しくて魅力的なのでもっと見たかった」という意味。視聴直後の感想として、要素が足りず未完成だとはあまり思わないけれど、付け足せる要素はたくさんあると思う。例えばマチュ・ニャアン・シュウジが3人でいる描写はもっと見たかったし、クラバももっと見たかったし、サイコガンダムの出番も、キシリアニャアンも、なんかその他にもいろいろ。
あとは謎というか、一見してわからない考察要素もあるんだろう。というか、ガンダム初見の自分は汲み取れていないところがかなり多いと思う。
クランバトルが前半までで終わってしまったのはちょっと惜しかったけれど、まあ確かにあのままクラバを続けてもガンダムという兵器の作品としては話の広がりがあまりない気もするので、仕方ないのかなと思う。
それよりもサイコガンダム以降のガラガラと雪崩を打つような毎話先の読めない展開は意外と心地よかったし、最終的な顛末も満足のいくものだった。

話のテーマみたいなところはさすがに汲み取れないのでそこは勘弁して欲しい。(他の作品にも言えることだけど、自分は頭が良くなく、テーマを拾い上げるのがうまくない)
終盤ではニュータイプとはどういう存在か、みたいなことが語られていて、おそらくそこがひとつのテーマだと思うけど、まずガンダムにおけるニュータイプの位置づけみたいなものがよくわからない。シャリア・ブルとかが、ニュータイプがニュータイプとして生きられる世界、というのを目指していたり、ニュータイプなんていないとか言われたり、ジークアクス世界においては、あまり良い扱いは受けていないようだけれど。
この辺はたぶん、ガンダムシリーズを通じてニュータイプ(人類の進化形?)とは何かという問いみたいなのがあり、それに各作品答えていて、ジークアクスでもジークアクスとしての論を出したということなのだろう(違ったらごめん)。だからニュータイプについていちいち説明がないのかもしれない。(実際本作は過去作共通用語っぽいものはほとんど説明なしで出してきていたような気がする。スパイダーマンのリブートの度にベンおじさん死なすのどうなのみたいな感じで、うんざりされるからか?)
で、それについては最終話のマチュのセリフが全てなのかなと思う。ニュータイプは進化だから、進化し続けるもの、今日より明日強くなる者こそがニュータイプだということなのか。シャリア・ブルの言う自由のために傷つく者というのは、守られない自由を求める者ということ?それは確かに、1話から閉塞した現状からの自由を求めていたマチュを表す言葉ではあるように思う。

あとはまあ、なんかフンワリ流されていた、ニュータイプのために地球人皆殺しみたいな話も、シャリア・ブルがキッチリ否定してくれたので良かった。そらそうよ。

キャラクターについてはさすがに必要最低限という感じで、もっと見たいというところも多いけれど、マチュとニャアン、シャリア・ブル、シャア、エグザべのあたりはひとまず最低限満足かな。マチュはしっかり主人公になったし、ニャアンはマチュとマブになった時の笑顔が本当に幼くて良かった。
ひとつ不満点としては、シュウジはそもそもが不思議系のつかみどころのないキャラだったので、終盤になってやっと色々明かされてわかりかけたら終わってしまった。もう少し内心が明らかになっていたら良かったなと思うけど、マチュにキスされた時の赤面は年相応の素のシュウジという感じがして良かった。

ラスト2話のあれらはさすがにガンダム未見の自分でもわかる衝撃的シーンで、正直に言ってめちゃくちゃ笑ってしまった。
とくに11話のガンダム登場ラストは、ここまでの世界観はこのネタのためのフリだったってこと!?と衝撃を受けた。このガンダム……おれでも知ってる〜〜!!
まあでもBeginningでいきなりシャアを出してきていたので、ネタ的には、それをもう一回やったようなものかもしれない。
12話の巨大化は、なんだったのかよくわからないが、異世界物体だから自由自在みたいな話なのか?とにかくめちゃくちゃ面白かったけれど……。
あと、ジークアクスの声は初見だとわからなかったけど、2回目でわかった。安室透の声じゃん!てことはアムロかよお前!

あと人の感想を見かけた中にあった、シュウジ=富野由悠季説も笑ってしまった。なんかセリフと自伝タイトルが同じとか、割と納得できそうなのが可笑しい。富野由悠季へのラブレターかな?

ガンダム有識者や考察勢にとっては、色々な方向からの掘り下げができて味わい深いんだろうなあ。と思う。
ガンダム初見の自分としては、過去作も見てみたいなと思える出来だった。