マッドマックス フュリオサを観た。
6月7日、TOHOシネマズアミュプラザおおいたにて。DOLBY-ATMOS字幕。

感想というよりメモ。

マッドマックス怒りのデスロードは当時かなり楽しんで観た。2、3回は観た気がする。
だからわかっていた。二匹目のドジョウを狙うわけがないと。フュリオサに怒りのデスロードと同じ方向性を求めるのは間違いだと。
その上で観たのだけど、なんというか、その、普通だった。
いや、これは面白さが普通だったという以上に、なんだか、凡庸な作品に収まったなあというか……。
感情にも何の引っかかりもないまま終わってしまった。

フュリオサというキャラクターがそもそも一本作るには弱かったのかもしれない……とか思ったり。

ディメンタスのキャラクターは面白かった。面白いだけだったけど。でもこの作品の面白さの大半はディメンタス。
逆にイモータンジョーはなんか普通すぎた。
これじゃあ怒りのデスロードであれだけバチバチしたフュリオサとイモータンの因縁が大したことない感じになっちゃうよ。
悪いのディメンタスじゃん。イモータンの悪さをもっと出してほしかった。

ウォータンク対空飛ぶ乗り物は唯一面白かったアクションシーン。

一番疑問なのはあの運転手の男。あまりにもフュリオサに都合が良すぎないか?
なんかフュリオサといい感じになっちゃうし。恋愛まではいかないけど。
しばしば女性メインの作品で目にする気がするけど、女性が自立する過程には理解ある都合のいいイケメンをセットしないといかんのか?強い女性だと思って見てたら結局男の助けがないと自立できないみたいな印象になっちゃってちょーっと微妙な気持ちになる。別に女でもジジババでもいいだろうに、なんで恋愛をほのめかせられるような組み合わせにするかな。いや、これは完全に自分の好みの話なんであれだけど……。
ちょっとこの運転手の男の存在でかなり萎えたところがある。最初はなんかいいやついるじゃんと思ったけどフュリオサとお近づきになりだしたあたりでうーん……。デコ合わせるなデコを。

あとはなんかアニャテイラージョイがあんまりハマってなかったかな~という感じ。やっぱフュリオサは違うよ。

そんな色々モヤモヤを抱えた気持ちでエンドロールを観てたらAIの二文字が出てきてエンドロールでもがっかりさせられる始末。
後で調べたらどうも子役の顔をAI処理してアニャテイラージョイの顔と混ぜてるらしく、そこはうーん、普通のCGじゃ駄目だったのか?というか子供時代と大人時代で顔が違うなんてよくあることなのになぜ今更……。役者の顔って大事だと思うんだけどな。一人の役者で若返らせるとかならわかるけど、二人の役者を混ぜ合わせるって……。

まあとはいえ普通に面白かったので星三つ。やっぱディメンタスが良かった。
★★★☆☆