先週の金曜日にBTSの映画を見た。釜山でのライブで、メンバーが兵役入りする前の最後のライブとなる。らしい。
正直な話BTSにほとんど関心がないのだけど、BTSにハマっている母が上京するにあたってなぜか東京でこれを一緒に観たいというので、観に行った。
母の影響でBTSの有名な曲は多分だいたい聞いたことがある。メンバーも、ジミンだけはなんとか知っている。そのぐらいの前知識だ。

まず、当たり前なのだけど、こういうライブ映像を見て満足度が低いことはほぼない。よほどひどいライブならともかく、そんなライブは映画化されないだろう。
というわけでわりと満足度は高かった。
メンバーの顔も名前もジミン以外わからなかったのだけど、映画を観ていて誰が誰かかなりわかるようになった。……ただ最後までVとジョングクの区別はつかなかった。
パフォーマンスも、時折首を捻るようなのがあるけれど(バックダンサーが山ほど出てくるとことか、電車のセットの中に引っ込むところとか)、基本的には観ていて楽しかった。ダンスがもっと見たかったのだけど、ちょっと少なかったような気がするのが惜しい。

ただ、編集はあんまり良いと思わなかった。
前半部分ではダンスの激しいシーンで特にカメラの切り替えが激しく、集中を乱された。せっかく踊ってるんだから、ダンスを編集で切り刻んだようなものではなくダンス自体をゆっくり見せて欲しい。
また、自分はこのライブを知らないので、別日のライブを組み合わせているのか着替えをカットしているのかわからないのだけど、何回かメンバーの服装が急に変わる。何回か挟まれるMCもなんだかそれぞれ雰囲気が違う。そういったところから映画を見ていて連続性に欠けているような違和感を覚えた。つまりはパッチワーク感があった。急になんの説明もなく変わるので、ファンなら文脈でわかるのかもしれないが、自分にはちょっと無理だった。
こういう構成はわりとライブ映画?ではよくあるものだろうと思うのだけど、個人的には、映画を観ることでひとつのライブを観たような気持ちにさせて欲しいのであって、パッチワーク感をモロに出されるとちょっと困惑する。
また、映画中に二回挟まれるアニメーションはちょっとよく意味が汲み取れず変に長かった。なんだったんだあれ。

あと、舞台裏シーンがあるものだとなぜか思い込んでいたので、それがなかったのも残念だった。まあなくてもいいけど。

ファンにとっては色々と感動するところがあったかもしれないけれど、自分はファンではないのでそのあたりはだいぶ取りこぼしただろうと思う。
ただ最後に、ステージ側から二階席を見上げると、ARMYのライトでBTS❤️ARMYと描かれているのは、正直ウルッと来てしまった。自分はなにかの演者になったことはないのだけど(幼稚園の劇くらい)、この景色を見ながらパフォーマンスしていたんだなあと思うと、どんな気持ちでこのファンのメッセージを見ていたのかに思いを馳せ、これこそ冥利に尽きるというものじゃなかろうかと思った。どうやって描いたのか(どうやって音頭を取ったのか)は気になったけれども。
このライブ時には既に兵役行きが決まっていたらしいという前情報も母から得ていたので(ホントかどうかは知らない)、それも含めて泣けた。

とりあえずはそんな感じだった。
一応、映画館で映画を観たら感想を書くようにしようと思っているので、普段とは作品の毛色が違うのだけど、書いてみた。