雑記
マッシブ・タレントを観た

4月以降いろいろ映画を観たのだけど、感想を書く暇がなく5月も半ばまで来てしまった。
一応観た作品は全て備忘録がてら感想を書いておきたいと思うので、かなり手短にはなるけれど、感想を書いていこうと思う。
Twitterで書いた内容の転載もあり。
以下作品のネタバレを含むので、注意。

4月2日に鑑賞。
ニコラス・ケイジが本人役で主演するということで、いわゆる俳優自虐映画の流れである。その男ヴァン・ダムのニコラス・ケイジ版といったところか。あと、マイケル・キートンのバードマンは本人役ではないけれどかなり本人のパーソナリティを反映した上で自虐的ではある。

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230331雑記

最近の取りとめのない雑記。

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かがみの孤城 閉城の日フィナーレイベント(鑑賞6回目)

かがみの孤城、3月30日に閉城の日フィナーレイベント!?さらにこの回だけの追加特典?勘弁してくれ!!!!
そう思いながら仕事を途中で切り上げて、丸の内ピカデリーでのイベント上映を観に行った。
悪い映画ではないんだけど、6回はさすがにきついって。世の中には好きな映画と見るや10回も20回も同じ映画を見に行く人がいるらしいけれど(つーか今日も20何回見たと言う人が複数いた)、このくらいでへばっている自分には、とてもそんなことは……。

と思っていたのだけど、6回目にもなるとだいぶ省エネな見方をマスターしたのか、単に仕事の後で疲れて集中力を失ったのか、なんにしても思っていたほどは疲れなかった。これならまあ時間さえあれば20何回……はやっぱりちょっと……。
今日登壇するのが安西こころ役の當真あみだからというわけではないけれど、おそらくは主人公の安西こころにひたすら注目する見方をしたのが良かったんだと思う。何回も見ててこころのかわいさがこの映画のキーだというのがわかったので、かわいいを補充させてもらった。頬をプニプニしたい。當真あみの声もかわいい。

今日のイベントについては、スマホやめてねと明言されたのでメモが取れずレポートみたいなのは諦めた。メディアの取材や撮影が入っていたので、公式で上がるだろうから、その必要も無いだろう。ただ感想を少しだけ。

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CASSHERN(映画)を観た

クソ映画と噂のキャシャーン実写版(以下CASSHERN)をアマプラでレンタルして観た。
結論から言うと普通にそこそこ面白かった。好きかと言われるとそこまで好きではないけど、よくできた映画だと思う。少なくともクソ映画と呼ばれるには値しないと自分は思う。

なぜ観たのかというと、それはシン・仮面ライダーの評判に一定数「CASSHERNに似ている」「CASSHERNを予習するべき」「アクションシーンの多くがCASSHERNに通じる」というものがあったから。シン・仮面ライダーが絶望的に刺さらなかった自分としては、どうにかしてシン・仮面ライダーに与えられた精神的な傷跡を処理する必要があり、グダグダとシン・仮面ライダーへの愚痴を並べるよりは似た映画と相対化して痛みを和らげる方向で解決しようと思ったのだった。

シン・仮面ライダーと比べるために見たので比べて語ってしまうが、圧倒的にCASSHERNの方がクオリティが高い。もうおよそ20年前の映画だけれども。
ストーリー(脚本)、VFX、演技、アクションシーン、撮影、世界観、テーマ性、どれをとってもCASSHERNの方は普通に映像作品として成立していて、比較にならない。当時としてあのレベルのVFXは(邦画として)どうなのかというのはわからないのだけど、少なくともシン・仮面ライダーと並べて語れる作品ではない。

あと、シン・仮面ライダーとCASSHERNのアクションシーンが似ているかという点については、そもそもCASSHERNのアクションシーンがそこまで特殊には感じなかった。超人的なアクションをやろうとすればああいう感じになるだろう。当時としては表現方法として新しかったかもしれないけれど、今見て珍しいものではない(TV特撮でも使われるような表現方法になっている)。クオリティもシン・仮面ライダーよりCASSHERNの方が断然高い。見栄えもよく粗が少ないし、動きやカットの連続性がしっかりしている。
特に似ているとして挙げられるシン・仮面ライダーのハチオーグ戦についても、その違和感のあるクオリティは置いておいて、そう特別なものにも感じない。残像感のあるスピードバトルで光の残像を残して表現するのは視覚的に面白かったけれど、そのような特徴はCASSHERNにはなかったと思う。おそらくCASSHERNを挙げている人はサグレー戦とブライ&ロボット戦、特にサグレー戦を想定しているのだと思うのだけど。
繰り返すように今となってはCASSHERNのアクション表現に目新しさはさほどないのだけど、これほどCASSHERNが挙げられるということは、当時としては斬新で人々の心に残ったのかもしれず、老人がゲーム機のことをいつまでもファミコン、スマホのことをいつまでもiPhoneと呼ぶことがあるのと似たような、先駆者効果なのかもしれない。
個人的には、20年前の作品と考えれば、アクションシーンもVFXも邦画としては斬新でよくできていたのではないかと思う。

古い作品なので特にネタバレもクソもないのだけど一応以下ネタバレ濃いめ。

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シャザム!神々の怒りを観た

シャザム!神々の怒り、つまりシャザム2を観てきた。

一応池袋のIMAXレーザーGTで観てきたのだけど、IMAXが効いているようなシーンはとくに思い当たらなかったので、上映方式には特にこだわらなくていいような気がする。

ネタバレ抜きでの感想としては、かなり面白かった。アメコミヒーロー映画に求めてるものが全て詰まっていると言っても過言ではない。
アメコミ映画では昨年観たブラックアダムが、昨年の映画通しても上位の面白さだったのだけど、シャザム2はブラックアダムに勝るとも劣らぬ出来だった。
今年は待ちに待ったDCの目玉作品としてフラッシュが控えているのだけど、フラッシュがシャザム2と比べて見劣りしないか不安になるくらいだ。

シャザムはDC映画の中ではコミカルさが持ち味のヒーローだ。今作でもそれは遺憾無く発揮されている一方で、前作同様、等身大の子供・家族ものとしての一面も持ち合わせている。デッドプールシリーズとどこか雰囲気の似たユーモラスな描写でニコニコにさせつつも、家族の絆や、ヒーローとは何かという問いかけも忘れずに熱くさせてくれる。
DC映画ファンへのサービスも他映画以上にこなす。
CGアクション映画としても、見映えのあるCG描写を繰り出してくる。前作から明確にグレードアップした点のひとつだ(前作はこの手の映画としては低予算気味だったらしい)。
コミカルなアメコミ映画という属性に似合わず、細かいところまでサービスの行き届いた丁寧な映画だと感じた。

というわけで以下ネタバレ雑語り。

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シン・仮面ライダーを観る前の心構え(ネタバレなし)

シン・仮面ライダーは、色んな感想を眺めていると、極めて人を選ぶ映画だと思う。
自分は初日に行ってここ数年観た映画の中でワーストだと感じた。
一方で大傑作だと言う人も多いし、怪作だと言う人もそれ以上に多いかもしれない。個人的には、怪作という表現は駄作をオブラートに包んだものではないかと思わなくもないのだけど、自分も本作を駄作と言い切ることはできない(もっと遥かにひどいものを見たことがある)から、まあ気持ちは分かる。仮面ライダーや特撮へのリスペクトは強く感じるので、そのような真剣さを感じる作品はいかに首をひねる出来であっても怪作とかカルト映画とか言いたくなるものだ。はなからやる気のない駄作とは違う。

と、そんな評価の分かれる本作ではあるけれど、これから観に行こうと思っている人も多いだろう。仮面ライダーに関心がさほどなくても、大々的に宣伝をしているシネコン展開アクション邦画ということで、なんとなく観に行く人も多いに違いない。
そこで、こんなところを見に来る人はいないと思うのだけど、自分の反省も込めて、本作を観るかどうかの判断基準、本作を楽しむためにはどのような心構えで臨めばいいか、というところを、非オタクにも通じるように書いてみようと思う。

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